体重減少速度について その２

これまで糖質制限したことが無い人が、糖質制限を始めると第一波としてガクッと体重が減ると思います。
目安としては1週間で2～4kgくらいでしょうか？(もちろん個人差があります)
これで喜んで、この先もこのペースで痩せるんだと思い込むと先が続きません。

ぬか喜びとならないように原因を説明します。

これほど、一気に減った原因は水分です。

人は通常大量の糖質をエネルギー源として使います。
不足すれば肝臓や筋肉、脂肪で4倍の水と結合しているグリコーゲンを分解してブドウ糖に変換します。
糖質制限をすると初期に一度に体重が減るのは、分解したグリコーゲンの水分が出ていくためなのです。
ですので、この時期は水が減っただけで脂肪は全く減っていません。
ここで喜んで、糖質制限をやめてしまうと、グリコーゲンと水分がくっついてまた元の体重に戻ります。
ここでは体重減少を目的としているのではなく健康に肉体改造を目的にしていますので、ゆっくりじっくり構えて、継続する事に力を入れましょう。

この水分減少での体重減少が一段落した頃からケトン体生成のスイッチが入り、脂肪燃焼回路になります。大体糖質制限後１～2週間です。
ここからは月に5％の体重コントロールを目指して、食事と運動をコントロールしていきましょう。

毎日、体重と出来れば体脂肪を測ってください。
一日の中で同じ時間同じ環境で体重を測定してください。
私の場合は朝起きて、猫の世話をして大体30分くらいたった時に体重測定しています。
一日の内で一番体重が軽い状態ですので、そんなに大きな誤差は起きません。
しかし、水分量はその日その日で異なりますので、500gくらいは誤差が出ると思ってください。

例えば、一昨日が75.5kg、昨日が75.0kg、今日は75.3kgだった時、今日も減るものだと思ってがっかりしないでくださいという事です。
今日75.3kgになったとしても、昨日の75.0kgとの比較ではなく、一昨日の75.5kgと比較すると0.2kg減っています。

明日も明後日もこんな感じで少しずつ変化していきます。

一日一日の体重変化に一喜一憂しないで、最終的には1週間後の体重変化で評価しましょう。

今日言いたかったことは、糖質制限を信じてじっくりと腰を据えて続けて欲しいという事です。
欲張った体重変化は健康を害し、100％リバウンドします。