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脂質について

今日は脂質についてです。
脂肪は奥が深いので2回に分けて書いていきます。

 

まずは脂質の主な役割ですが

食事制限はどうすればいいか?その2 - 50歳から始める肉体改造でも制限するデメリットとして書きましたが
エネルギー源となる(炭水化物や蛋白質の約2倍のエネルギー量)
脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・K)などの吸収を助ける
・コレステロールは細胞膜の構成成分のほか、ホルモンやビタミンDの前の段階の物質となるという事がメインの役割です。

 

次に脂肪の種類ですが、色々なサイトがありますので、ここでは簡素化します。
脂質を構成する主成分は脂肪酸と呼ばれ、大きく分けて飽和脂肪酸不飽和脂肪酸に分けられます。

 

1回目は飽和脂肪酸に注目して書きたいと思います。

・飽和脂肪酸:動物性食品に多く含まれ、常温で固体の脂質。酸化されにくい。
さらに飽和脂肪酸を細分化すると
・長鎖脂肪酸…主に肉類に含まれ、消化吸収が遅く、体に蓄積されやすい
・中鎖脂肪酸…主にココナッツオイルに含まれ、素早く消化吸収され、体に蓄積されにくい
・短鎖脂肪酸…主に乳製品に含まれ、消化吸収されやすく、体に蓄積されにくい

飽和脂肪酸は体によくない油と言われることがあります。これは特に体に蓄積される長鎖脂肪酸の事かと思われます。

長鎖脂肪酸は溶ける温度が高く、常温では固体で存在しているので、体の中でも固まりやすくなります。肉の脂やバター、ラードは長鎖脂肪酸を多く含んでいます。
過剰摂取すると中性脂肪と血中のコレステロール値を増加させます。生活習慣病の原因の一つとなりえます。

一方、短鎖脂肪酸中鎖脂肪酸は腸内環境を改善したり、ダイエットに活用できたり、脳機能の改善効果があったりと、摂取するべき脂肪酸です

今、特に注目されているのが中鎖脂肪酸です最近よく聞くMCT(Medium Chain Triglyceride)オイルがこれですね。

 

中鎖脂肪酸について、詳しく説明していきます。

中鎖脂肪酸の代謝は通常の油脂からとる長鎖脂肪酸の代謝とは違って、直接肝臓に運ばれ速やかに酸化されてエネルギー源となります。
そのため食後の熱産生が高く、血中の中性脂肪を上昇させないようです。

 

最近ダイエットなどで注目されているこのMCTオイルは脳のエネルギー源ともなるケトン体生成を促進することから糖質制限中にはエネルギーアップとなり、低栄養にならない効果的で重宝するオイルなのです。

 

という事で脂肪は敵だと思ってダイエットを始めてしまうのは、誤った考えという事をご理解いただけるかと思います。勿論、取るべきではない脂質も存在します。

その辺りは次回の不飽和脂肪酸のところで書いていきます。